予防接種について

　予防接種はワクチンで予防可能な病気に対する唯一の根本的対策です。ワクチンで予防できる病気は限られていますが、その病気の重症化を防ぐためには、その病気にかからないように予防することが大事です。例えばインフルエンザによるインフルエンザ脳症、おたふく風邪による髄膜炎や難聴、肺炎球菌による細菌性髄膜炎などがありますが、その必要性において変わることはないと考えます。

Q：定期接種と任意接種の違いは？

A：法律で定められている予防接種を定期予防接種といい、その期間に限って公費助成が行われます。おたふく風邪、インフルエンザ、ロタウイルス、B型肝炎などは任意予防接種で全額自己負担（一部補助金が出る場合もあります。杉並区はおたふく風邪、ロタウイルスの補助があります）となります。任意接種は公費負担の有無だけで、重要度には差はありません。接種しなくてもと思われる方がいますが、重症化を予防することを考えれば接種をおすすめします。

Q：自然にかかった方がよい？

A：任意接種も含めその病気の重症化を防ぐ唯一の方法です。その安全性も考慮してかかった方がよいとはいえず、接種をした方が良いと考えます。

Q：流行していないから接種する必要はない？

A：予防接種により患者数は減少しているといっても天然痘のように撲滅されたわけではありません。接種率が低下すれば、その患者数は増え、流行する可能性があります。そうならないように接種をする必要があります。