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こどもがかかり易い病気

こどもがかかり易い病気

かぜ症候群

かぜ症候群とは、一般的にウイルスによる急性の上気道感染症のことをいいます。まれにA群β溶連菌や百日咳菌などの細菌感染や、マイコプラズマ、クラミジアなどの感染によるものもあります。症状は発熱、倦怠感、鼻汁、鼻閉、咳嗽、咽頭痛などで、頭痛、筋肉痛を伴う場合もあります。治療は、そのほとんどが自然に治癒するため、まずは十分に休養をとり、水分補給をすることが大事です。症状に対しては対症療法が行われます。ウイルス以外の原因が疑われた場合は抗菌薬による治療を行います。

中耳炎

中耳に細菌やウイルスが入り、急性の炎症が起きて膿がたまる病気で、風邪に引き続き起こることが多いです。小児は耳と鼻をつなぐ耳管と呼ばれる病原菌が侵入しやすい構造をしており(太く、短く、走行の角度が水平に近い)、風邪を引きやすいことから乳幼児期に多くみられます。症状は耳痛、耳が詰まった感じ、耳だれ(耳漏)などがみられます。治療は対症療法や抗菌薬投与、ときに鼓膜切開が行われます。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスにより冬季に流行する急性の呼吸器感染症です。悪寒を伴う高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛や倦怠感などの全身症状が急激に発現し、同時あるいはやや遅れて咳嗽、咽頭痛、鼻汁がみられます。肺炎を合併することが多く、熱と咳嗽が続くときは注意が必要です。治療は自然に快方に向かうことが多いですが、タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬を用いることによりウイルスの増殖を抑え、発熱期間を短縮し早期の回復を目指します。

おたふくかぜ

ムンプスウイルスによる感染症で、おもに耳下腺や顎下腺が腫れます。片側だけで終わることもあります。根本的な治療薬はなく自然経過で治癒します。時に髄膜炎、膵炎を合併し治療が必要になる場合もあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

おもにブドウ球菌による皮膚の感染症で、虫刺されやあせもを掻いたりして、皮膚の傷に細菌が入り込むことで発症します。かきむしった手を介して水疱が飛び火するので“とびひ”といわれます。治療は抗菌薬の飲み薬と軟膏です。他人と接触することで感染が拡がることがあり通園、通学ができなくなる場合もあります。

RSウイルス感染症

RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。11月から3月の冬期に流行します。感染と発病を繰り返しますが、2歳までにほぼ100%の児が1度は感染するといわれています。症状は主に鼻汁、咽頭炎で治療は対症療法ですが、乳児期早期に感染すると細気管支炎や肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあり入院が必要な場合があります。

百日咳

百日咳菌による感染症で、感冒症状から始まり次第に特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。百日咳といわれるように咳が長期にわたって持続し、3-6週で乾性の咳が激しくなり、その後徐々に軽快していきます。乳児期早期では特有な咳は少なく、無呼吸やけいれんが多いため注意が必要です。治療はマクロライド系の抗菌薬が用いられます。

鼠径ヘルニア

赤ちゃんが泣くなど腹圧が加わったときに足の付け根の鼠径部から陰部にかけて腫瘤が触れることがあります。腸管などの臓器が内鼠径輪というところから脱出することで起こる病気です。時に嵌頓(でてきた臓器を元に戻すことができなくなった状態)する場合があり、硬く腫れ、痛みを伴う場合はすぐに受診する必要があります。治療の原則は手術によるヘルニア孔の閉鎖です。

気管支炎

多くはウイルス性の下気道感染症です。乳幼児期に多くRSウイルスやアデノウイルスなど多種類の病原微生物が関与しています。症状は発熱、乾性咳嗽で始まり、次第に湿性咳嗽となります。主症状は咳で3週間以上持続することもあります。治療は原則対症療法ですが、ウイルス感染に続発して細菌性二次感染が生じ遷延することが多いため、発熱が続き二次感染が疑われた場合は抗菌薬による治療を行います。

肺炎

一般的には病原微生物によって引き起こされる肺の炎症をいいます。原因微生物はさまざまでウイルス、細菌、マイコプラズマ等で抗菌薬が必要なことが多いです。症状は発熱と咳嗽を主訴に受診されます。肺炎が疑われたら胸部所見や呼吸困難の有無によって病変部位を推定し、血液検査や胸部レントゲンなどで診断します。治療はウイルス以外の感染の場合は抗菌薬の治療をおこないます。

気管支喘息

『発作性に起こる気道狭窄によって、喘鳴や呼気延長、呼吸困難を繰り返す疾患で、自然ないし治療により軽快、消失するが、ごく稀に致死的となる』と定義されている慢性呼吸器疾患です。様々な因子(アレルゲン、感染、運動、気象条件、冷気、大気汚染、アスピリン、緊張など)によって発作的にゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴が出現し、ひどいときは会話ができない、横になれない等の呼吸障害がみられます。急性期の治療は気管支拡張薬やステロイドなどによる治療で、慢性期は抗アレルギー薬、吸入ステロイドによる発作の予防が主体となります。

突発性発疹

HHV(ヒトヘルペスウイルス)6型、7型による感染症で、症状は高熱の割に全身状態が良く、咽頭発赤やときに頚部リンパ節腫脹、眼瞼浮腫を認めることがあります。下痢などの消化器症状もよくみられます。3-4日くらい高熱が続き、解熱した後に体幹、顔面を中心に発疹がみられ数日間で消失します。治療はほとんどが自然治癒するため対症療法が主体となります。

夏かぜ

ヘルパンギーナ

エンテロウイルスによる感染症で発熱とのどに数mmの痛みを伴う小水疱、潰瘍ができます。治療は対症療法で痛みが強く摂食困難となるため、刺激の少ない食物や飲料を与えます。

手足口病

おもにコクサッキーA16型、エンテロ71型と呼ばれるウイルスの感染症で、手、足、口に小水疱を認めます。口腔内にできた小水疱は、ときに潰瘍化し痛みを伴う場合もあります。治療は対症療法ですが、口腔内に痛みがある場合は刺激の少ない食物や飲料を与えます。

プール熱

アデノウイルスによる感染症で咽頭結膜熱の別名です。以前は塩素殺菌が十分でないプールの水から感染することが多かったためプール熱といわれていました。発熱、咽頭炎、結膜炎が主症状で、乳児では嘔吐、下痢といった消化器症状を示すこともあります。自然治癒するため、治療の基本は対症療法と十分な安静と水分補給をおこないます。

はしか(麻疹)

発熱、咳嗽、鼻汁、眼脂(目やに)などの上気道感染症状(カタル期)が3-4日続いた後、半日くらい解熱した後、再び高熱となり、耳の後ろや頚部から発疹が現れ、2、3日かけて顔面や体幹、四肢に拡がっていきます。発疹が全身に広がるまで発熱が3-4日続き、発疹が退色する頃には解熱します。治療は対症療法が基本ですが、肺炎や中耳炎を合併が多いため抗菌薬による治療が必要なことが多いです。

風疹

5mm程度の淡紅色の発疹が3日程度持続するため“三日ばしか”と呼ばれることもあります。顔面、頚部から始まり体幹、四肢に拡がっていきます。リンパ節腫脹も多くみられ耳の後ろや後頭部、頚部に圧痛を伴います。40-60%は無熱または微熱です。ほとんど自然経過で治癒するため治療は対症療法です。

水いぼ(伝染性軟属腫)

伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、表面平滑な中心臍窩(中心にくぼみがある)のある、光沢の帯びた1-5mm程度の小丘疹がみられます。患児との接触による直接感染が主ですが、ビート板やタオルなどを介して感染することもあります。自然に消退しますが、半年から数年かかるため、感染を考慮して鉗子などによる摘除が行われております。しかし摘除しても再発することがあり、数回にわたる治療が必要な場合があります。

蕁麻疹

かゆみの伴う紅斑と膨疹が出現する病気です。通常は数時間以内、長くても24時間以内に消退してあとを残しません。感染、疲労、ストレスによるものが多く、検査しても原因の特定は困難です。明らかに食べ物や動物が原因の場合は血液検査、負荷・除去試験等で特定していきます。治療は対症療法で抗ヒスタミン薬の内服です。慢性蕁麻疹の場合は長期にわたり抗ヒスタミン薬を内服する場合があります。

マイコプラズマ感染症

肺炎マイコプラズマによる呼吸器感染症で2-3週間の潜伏期を経て発熱、頭痛、咳嗽で発症します。初期には痰を伴わない咳が多く、少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も数週間続くのが特徴です。治療は通常マクロライド系の抗菌薬を使用しますが、耐性菌の出現によりテトラサイクリン系やニューキノロン系の抗菌薬を使用する場合もあります。

腸重積症

一部の腸管が隣接する腸管内へ陥入する(つまる)ことによって、腸が閉塞して循環障害を起こしたものを腸重積といいます。4ヶ月頃から1歳半に好発し、間欠的啼泣(不機嫌)、嘔吐、粘血便が3主徴ですが全例にみられるわけではないため、積極的に疑うことが重要です。放っておくと腸管壊死を起こすため、疑われた場合は高圧浣腸による整復が必要です。高圧浣腸による整復が困難な場合は外科的手術が必要な場合もあります。

クループ症候群

ほとんどがウイルス感染による喉頭炎(声帯の近く)をいいます。症状は犬吠様咳嗽といった特有の咳やかすれ声(嗄声)、吸気時の喘鳴、ときに呼吸困難がみられます。発熱を伴うことが多く、夜になると悪化することを数日間繰り返し、3-4日で改善します。Hib等による細菌性の喉頭炎は重症が多く、しばしば緊急を要します。治療はアドレナリン吸入やステロイドの投与を行います。細菌感染が疑われた場合は抗菌薬の投与を行います。

ウイルス性胃腸炎

ウイルス感染による急性胃腸炎あるいは感染性胃腸炎、嘔吐下痢症ともいわれます。ロタウイルスやノロウイルスが有名ですが、原因ウイルスは20種類以上と言われています。ロタウイルスやノロウイルスの場合、突然の嘔吐から始まり、水様下痢が続きます。発熱を伴うこともあります。原因のウイルスにもよりますが下痢が主症状の場合もあります。治療は対症療法で、嘔吐は一過性ですが、繰り返す場合は水分や食事の摂取をやめ、しばらく腸管を休ませる必要があります。吐き気止めの薬を使う場合もあります。嘔吐が落ち着いたら、糖分と塩分を含んだ飲み物(アクアライトやOS-1などの経口補水液)を少しずつ飲ませます。脱水が強い場合は点滴を行います。

溶連菌感染症

A群β溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌による感染症です。症状は発熱、のどの痛みで頭痛、嘔吐、腹痛を伴うこともあります。のどが真っ赤に腫れ、イチゴ舌がみられるのも特徴です。全身性にかゆみの伴う発疹が見られると猩紅熱といいます。感染してから1~3週間後にリウマチ熱や糸球体腎炎を合併することがあるため、症状の改善のみならず、予防を目的に抗菌薬を5~10日間内服することが大事です。抗菌薬はきわめて効果的で、通常1~2日で解熱し臨床症状も軽快します。

みずぼうそう(水痘)

水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。潜伏期間は10-21日で、おもに体幹や顔面に水疱がみられます。頭皮内や口腔内にもみられるのも特徴的です。中等度の発熱がみられることがあります。治療は程度にもよりますが抗ウイルス薬の内服です。水痘に接触した場合、3日以内にワクチンを接種すれば80-90%で水痘の発病を予防できると言われています。

りんご病(伝染性紅斑)

ヒトパルボウイルスB19による感染症です。りんご病としてよく知られています。両頬に軽く隆起した紅斑がみられ、四肢にレース状、網目状の紅斑が出現し数日後に退色します。かゆみを伴うこともあります。発熱はあっても軽度です。なお発疹が出現する頃には伝染力は失われており幼稚園や学校を休ませる必要はありません。

熱性けいれん

38度以上の発熱に伴う乳幼児期に生じるけいれん(非けいれん性発作を含む)で、中枢神経感染症、代謝異常、その他明らかな発作の原因疾患のないものをいいます。10人に1人くらいにみられ、家族歴が濃厚で遺伝的な体質と考えられています。約30%に再発を認めます。予後良好な病気で、繰り返す場合でも5~6歳頃までには自然にけいれんを起こさなくなります。繰り返す場合や1回の発熱で2回以上の発作がみられた場合、けいれんが15分以上続いた場合、てんかんの家族がいた場合など、てんかんが疑われる場合は脳波検査が望まれます。来院時にはけいれんが消失していることが多いため発熱の原因及び治療を優先しますが、けいれんが持続している場合は抗けいれん薬(ダイアップ)の投与等を行い、速やかに沈静化させます。てんかんや器質的疾患が疑われる場合は抗けいれん薬による管理及び再発予防の応急治療が行われることがあります。

川崎病

4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の血管炎を起こす急性熱性疾患です。①発熱、②眼球結膜充血、③口唇の紅潮、イチゴ舌、④発疹、⑤手足の発赤、腫脹⑥頚部リンパ節腫脹から5つ以上満たせば川崎病と診断します。BCG部位が赤く腫れるのも川崎病では特徴的です。合併症として特に重要なのは心臓への栄養血管である冠動脈に瘤ができることです。血管炎をいかに早く沈静化させるかが治療の基本となります。アスピリン、免疫グロブリンの併用療法が標準的な治療法となっています。

臍ヘルニア(でべそ)

出生後に臍帯が通っていた穴が閉鎖される過程で十分に閉鎖せずに、腹圧とともに腹腔内臓器が脱出する状態を臍ヘルニアといいます。1歳までに80%、2歳までに90%が自然治癒すると言われています。2歳を超えて自然治癒しないものは手術が検討されます。最近ではテープなどで細部を持続的に圧迫する保存的治療を行う施設が増えているようです。

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