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小児の新型コロナウイルスワクチンの接種について
- 2022/03/01
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小児の新型コロナウイルスワクチンについて
保護者の方は、小児の新型コロナウイルスワクチンを接種すべきかどうか、大変悩まれていると思います。
小児における新型コロナウイルス感染症は比較的軽症で、多くの場合は対症療法のみで軽快しています。なかには酸素投与などを必要とする中等症例や死亡例(国内に60名以上います)も出てきています。ワクチンによる有益性も認められていることから、小児科学会などでも接種が勧められています。今後、感染者の増加や変異株により、重症例も増える可能性も否定できません。
予防接種の目的には大きく分けて3つあります。
①個人を病気から守る(個人防御)
②集団の感染拡大を防ぐ(集団防御)
③予防接種を受けたくても受けられない人たちを感染症から守る(集団免疫)
集団免疫に関しては、株の変異に伴いワクチン接種後の成人にも多くの方が感染を起こしていることから、残念ながら効果が低いと考えますが、オミクロン株に対する有効性も示されており、個人の重症化予防は期待できると考えます。また、接種後の副反応についても、16‐25歳の人と比べて出現頻度低いことや、心筋炎についても、軽症で全員が回復していると報告されています。そのため、ワクチン接種はメリットがあると考えます。