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令和5年4月1日より子宮頸がんワクチン:シルガード9が定期化されます。

令和5年4月1日より子宮頸がんワクチン:シルガード9が定期化されます。

 ※子宮頸がんワクチンの予約は現時点では窓口および電話予約とさせていただいております。

今まで子宮頸がんワクチンの定期予防接種はサーバリックス(2価)とガーダシル(4価)の2種類でしたが、令和5年4月から子宮頸がんワクチンにシルガード9(9価)も定期化されます。

 

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で起こることが知られています。

200種類以上の型があり、そのうち十数種類が子宮頸がんを引き起こすリスクがあるといわれています。

サーバリックスとガーダシルは原因の65%を占める16型と18型(ガーダシルは尖圭コンジローマの原因となる6型、11型もむ)による感染を防ぐことができます。

シルガード9は6、11、16、18、31、33、45、52、58型の9つの型で、原因の約90%を防ぐことができるといわれています。シルガード9が定期化されることで、予防効果がより高くなると考えられます。

また、従来のサーバリックスとガーダシルは3回接種が必要でしたが、シルガード9では2回接種でも十分に抗体が得られることがわかり、定期化にあたり2回接種も可能となります。

 

令和5年4月から、サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価)の3種類になり、選択の幅が広がりました。当院では以前より尖圭コンジローマの予防も含まれるガーダシルを採用しておりましたが、また、ガーダシルとシルガード9は同じ会社から販売されていることから、今後は9価のワクチン一択になっていくと思います。

 交互接種に関してですが、医師との相談の上、接種しても差し支えないとなっておりますが、基本的には最初に接種したワクチンで完了することが原則となります。サーバリックスやガーダシルでも十分な予防効果が得られることが知られておりますので、ワクチンがなくなったり、強い希望がない場合は同じワクチンで完了することをお勧めします。

標準的な接種スケジュール

サーバリックス(定期接種の対象は小学校6年から高校1年生)

 ・2回目:初回接種後1ヶ月後

 ・3回目:初回接種後6ヶ月後

 

ガーダシル(定期接種の対象は小学校6年から高校1年生)

 ・2回目:初回接種後2ヶ月後

 ・3回目:初回接種後6ヶ月後

 

シルガード9(定期接種の対象は小学校6年から高校1年生)

 9歳以上15歳未満:2回接種

 ・2回目:初回接種後6ヶ月後(最短で5カ月以上)

 ・5ヶ月未満で2回目を接種した場合は合計3回接種(2回目接種後3ヶ月以上あける)

 

※15歳未満の方は3回接種も可能のようですが、原則2回接種となるようです。以下の理由から2回接種でも問題ないと思われますので2回接種をお勧めします。ただし、5カ月未満で2回目を接種した場合は3回の接種が必要になります。

・2回でも十分に抗体価は上昇することがわかっている。

・3回より2回の方が迷走神経のリスクおよび本人の負担を少なくできる。

・性的活動が不活発なので十分期間を開けることができる。

 

 15歳以上:3回接種

 ・2回目:初回接種後2ヶ月後

 ・3回目:初回接種後6ヶ月後

 

随時更新していきます。

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