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新しい肺炎球菌ワクチンについて

令和6年10月1日から新しい肺炎球菌ワクチンが定期予防接種に加わります。

20価小児肺炎球菌ワクチン『プレベナー20』

今年の4月に15価の肺炎球菌ワクチン『バクニュバンス』が定期化されたばかりなのに、さらに新しいワクチンが10月1日から定期化されることになりました。通常新しいワクチンが定期化されるまでに時間がかかるため、当面の間は、バクニュバンスが定期ワクチンとして流通するものと思っておりましたが、予想外の早さで定期ワクチンに加わることになります。

<20価小児肺炎球菌ワクチン:プレベナー20>
血清型:1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A11A12F、14、15B、18C、19A、19F、23F(赤字が新たに加わる血清型)となります。

肺炎球菌といっても、抗原性の違いによってさまざまな種類があり、その各々に対し抵抗力を持つことで感染したときの重症化(侵襲性肺炎球菌感染症)を予防することが可能になります。予防できる種類が増えれば、それだけ予防効果が高くなるということです。

プレベナー13とプレベナー20はファイザー社のワクチンの為、実質的な後継ワクチンとなります。

新しいワクチンが出たときは、既存のワクチンとの交互接種が可能かどうかが、必ずといっていい程問題になります。プレベナー13(13価)からバクニュバンス(15価)有効性、安全性が薬事審査で確認されていたため交互接種が可能でしたが、バクニュバンスからプレベナー20への切り替えは有効性、安全性のエビデンスがないことから、原則として同一のワクチンを接種するとなっており、切り替えができないとのことです。今回のワクチンではプレベナー13から20への切り替えは有効性、安全性が確認されているため可能です。それに伴い10月1日以降はプレベナー13は販売が終了となり、定期ワクチンとしても終了となります。

プレベナー13からバクニュバンスは大丈夫だったのに、バクニュバンスからプレベナー20がどうしてダメなんだと思ってしまいますが、最終的には各自治体の判断によるところが大きく、現時点では下記の対応となります。今後制限が緩和される可能性もありますが、今バクニュバンスを接種しているお子様が追加のワクチンを打ち終わったころには、プレベナー20一択になってしまうと思われますので、制限は変わらないと考えます。15価より20価の方が有効性は高いですよね。。。。

 

「杉並区・練馬区」

 プレベナー13 ⇒ バクニュバンス 〇、プレベナー20 〇

 バクニュバンス ⇒ プレベナー20 ×

 プレベナー13+バクニュバンス ⇒ バクニュバンス 〇、プレベナー ?

となります。

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