お知らせ
インフルエンザ予防投与について
- 2024/10/01
- お知らせ
インフルエンザの予防投与について
受験シーズンをなんとかインフルに罹らずに乗り切りたい。抗インフルエンザ薬を予防的に服用する事ができないかとお考えになったことはないでしょうか?結論からいってしまうと、予防投与は可能です。
下記内容をご参照いただき、ご理解をいただいた上で相談いただければと思います。
①保険適応外のため全額自費となる
②副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象にならない
③効果は限定的で完全に感染を防ぐことはできない
①保険適応外のため全額自費となる
添付文書上で認められている予防投与の対象者は、原則としてインフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者であり、65歳以上の高齢者、慢性呼吸器疾患または慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者が対象者となっています。上記対象者以外でも、予防投与は可能ですが、いずれにおいても保険適応外のため全額自費となります。
診察料 4500円(税込):処方がない場合でも診察料は発生します。
オセルタミビル(タミフル後発品) 2500円(税込) ⇒ 計7,000円(税込)
1日1回、1回1錠、10日間内服
リレンザ 3500円(税込) ⇒ 計8,000円(税込)
1日1回、1回2吸入、10日間吸入
当院ではオセルタミビル内服(タミフル後発品)とリレンザ吸入のみとなります。
タミフルはカプセル、あるいは錠剤となるため、体重が37.5kg以上の方が対象となります。
それ以外の方と吸入希望の方はリレンザとなります。
オセルタミビル(タミフル後発品) : 1日1回、1回1錠、10日間内服
リレンザ : 1日1回、1回2吸入、10日間吸入
②副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象にならない
稀なケースではありますが、添付文書上で認められている対象者以外の方で予防投与をした場合、重大な副作用が出ても、医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。
<異常行動について>
タミフル内服後に異常行動を起こすといったことが話題になったことがあります。臨床においては、高熱と異常行動があるとインフルエンザウイルス感染症を疑います。その後の調査においても、抗インフルエンザ薬服用の有無にかかわらず異常行動が見られる事がわかり、異常行動はインフルエンザに伴って発現する場合があると考えられております。
③効果は限定的で完全に感染を防ぐことはできない
効果は一時的で、投与中のみとなります。予防効果は期待できますが、完全に感染を防ぐことはできません。