お知らせ
マイコプラズマ感染症が流行っています。
- 2024/10/31
- お知らせ
マイコプラズマ感染症が流行っていますね。こんなに流行したのは、私の記憶にはないです。
コロナ禍以降、インフルエンザが通年で流行したり、手足口病が大流行したり、非常に悩ましいです。
さて、マイコプラズマも今年は流行しています。日中の乾いた咳がしつこく長引くときにはマイコプラズマ感染症が疑われます。
主な症状は発熱、乾いた咳、頭痛で、鼻水は病初期には目立たないとされています。
必ず発熱があるとは限りませんが、熱が出てから、2-3日後に乾いた咳が増えてきたら、マイコプラズマ感染症を疑って受診をした方が良いと思います。
印象的には早めに治療しないと、その後もしつこく咳が続くため、疑われた際には早めにご相談ください。
マクロライド系の抗菌薬が有効といわれていますが、マクロライド耐性のマイコプラズマも1-2割程度いるといわれているため、2日たっても発熱が続く場合は抗菌薬の変更を検討します。
潜伏期間は2-3週間と長く、忘れたころにご家族が発症する可能性がありますので、家族内で発症が疑われたら、1か月くらいは要注意です。
いくつか検査法がありますが、一般のクリニックでは抗原検査が行われていると思います。感度があまり高くなく偽陰性(本当は陽性なのに、結果が陰性になること)がでるため当院では採用しておりません。検査も大事ですが、マイコプラズマ感染症に関しては臨床的に早く診断し、早く治療につなげることに重きを置いております。
受験シーズンが近づいております。流行が早く落ち着くことを切に願います。