お知らせ
新しいRSウイルス予防薬が出ました。
- 2026/08/28
- お知らせ
2026年8月にRSウイルス感染症予防薬「エヌフロンシア」(抗RSウイルスヒトモノクローナル抗体)というお薬が発売されました。
RSウイルス感染症は、呼吸器の感染症の1つで、従来は11月から3月の冬期に流行する呼吸器感染症です。近年では1年を通して感染するようになり、感染と発病を繰り返し、2歳までにほぼ100%の児が一度は感染するといわれています。症状は主に鼻汁、咽頭炎で治療は対症療法ですが、乳児期早期に感染すると細気管支炎や肺炎といった重篤な呼吸障害を引き起こし入院が必要になる事がある感染症です。
接種時期:
従来なら秋頃から冬にかけて流行するため、その直前の接種が望ましかったのですが、今では一年中感染の機会があるため、生後早めの接種が望ましいです。
効果:
1回の投与で少なくとも6ヶ月間の間、入院率を下げたといった効果が示されています。
ウイルスは感染を起こすために良く変異を起こしますが、エヌフロンシアは変異を起こしにくい部位に結合するため非常に効果的だと考えます。
接種をおすすめする方:
・お母様が母子免疫ワクチン(アブリスボ)を接種できなかった
・アブリスボ接種後2週間に出生してしまった(移行抗体が不十分)
・兄弟姉妹がいて感染のリスクが高い
など
以前から、シナジスやベイフォータスといったRSウイルス感染症の予防薬がありましたが、非常に高価(数十万円~百数十万円)であることから、在胎36週未満の早産児、先天性疾患、ダウン症候群児など、一部のハイリスクの乳幼児に限られ保険で接種することができました。
その効果もあってか、RSウイルス感染症で入院するハイリスク児は非常に少なく、約98%が基礎疾患などのない乳幼児となっています。年間約3万人のお子さんが入院していることから考えると決して無視できる数ではありません。重症化のリスクを下げることができるのであれば、ハイリスク児に限らず予防薬による予防をすることが望ましいと考えます。
シナジスやベイフォータスに比べ低価格(数十万が数万)になるようですが、それでも高価なため全員が接種するは難しいと考えますが、できる限り予防ができればと思いますが、残念ながら現時点では費用助成がなく、数万の自費が発生します。
2026年7月に予防接種法が改定され、このような抗体製剤も予防接種の対象となったため、今後定期接種に追加される事を期待します。
また、情報が更新されましたら、このページで更新させていただきます。





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