つぶやき
ロタウイルスワクチンの講演会に行ってきました。
- 2016/03/17
- つぶやき
花粉が飛んでいますね。天気のいい日は鼻がムズムズします。
3月15日に杉並区小児科医会の講演会に行きロタウイルスワクチンについて勉強してきました。
ロタウイルスはノロウイルスと同じように感染性胃腸炎の原因ウイルスの一つです。また脳症の原因としても知られており、インフルエンザ、突発性発疹に次いで頻度の高いウイルスです。
乳児期に感染すると嘔吐や下痢で脱水になりやすく、入院することが多いため、個人的にはノロウイルスよりたちの悪いウイルスだと思っています。繰り返し感染し、繰り返すことで免疫が強くなっていきます。
感染経路は糞口感染(便や吐物が空気中に舞ってしまい口の中に入ること)で10個程度で感染が成立するといわれています。アルコールは効きにくいので次亜塩素酸(ハイターなど)を使って消毒する必要があります。
ロタウイルスワクチンを乳児期早期に接種することで軽症化、入院の回避や脳症の回避が期待できまるため非常に大事なワクチンだと思います。生後6週から接種できますが、Hib、肺炎球菌、B型肝炎ワクチンと一緒に2カ月から開始することをおすすめします。お子さんを病気から守るために是非接種しましょう。