つぶやき
麻疹の流行が見られています。
- 2018/04/17
- つぶやき
沖縄県の方で麻疹が流行しているようですね。今週に入り名古屋にも飛び火したようです。
麻疹は接触してから10日くらいの潜伏期間後に発症します。
交通手段の多様化から容易に感染は拡大します。例えば飛行機によって全然違った地域で発症することも珍しくないです。
麻疹の診断は難しく、インフルエンザや溶連菌のような検査キッドはありません。症状は発熱とともに咳、鼻水などの上気道症状と目脂(めやに)”、充血などの結膜炎症状が見られます。この症状は他のウイルス感染症(咽頭結膜熱(プール熱)、インフルエンザ感染症など)や川崎病などでもよく見られるため、この時点で診断することはまずできないでしょう。発熱は3,4日で一度熱が下がりますが、1日もたたないうちに再発熱し、それとともに顔面から体幹四肢に発疹が広がっていきます。そうなって初めて臨床的に麻疹が診断できるようになります。
麻疹はウイルス感染症のため治療薬がありません。治療はその他のウイルス感染(風邪)と同じように安静、水分摂取、対症療法になります。ただ一時的ですが免疫力を下げてしまうため肺炎や中耳炎などの合併症が多く二次感染対策も必要です。
感染経路は空気感染(飛沫核感染)のため感染しやすく感染拡大を防ぐことも大切です。