つぶやき
麻疹のワクチンについて
- 2018/04/17
- つぶやき
沖縄で麻疹が流行しているようです。当院にも麻疹のワクチンについてのご相談が多くなってきましたので、ブログにQ&Aとしてまとめてみました。問い合わせの前に一度確認をしてみてください。
当院ではMR(麻疹・風疹)ワクチンしかないため、希望の方はMRワクチンの接種をおすすめします。
Q:風疹の抗体はありますが接種しても大丈夫でしょうか?
A:特に問題ありません。抗体化が低い場合は抗体化を高めることになります。
Q:妊娠中のMRワクチン接種はできますか
A:妊娠中の麻疹・風疹ワクチンは胎児の影響を考慮して、原則として接種できません。(不活化ワクチン(インフルエンザワクチンなど)、トキソイドは接種可能です。)
Q:授乳中のワクチン接種はできますか?
A:可能です。母乳に少量風疹ウイルスが排泄され、一時的に抗体が産生されるようですが、一時的で風疹の免疫はつきません。風疹の症状が出ることもありません。
Q:家族に妊婦がいる場合、子どもに接種しても大丈夫でしょうか?
A:大丈夫です。むしろ児が自然感染で発症して、妊婦が感染を受ける方が危険性は高いと考えられます。
Q:接種前後の避妊はどうしたらよいですか?
A:1カ月前から避妊して、接種後も2カ月避妊が必要といわれています。
Q:1歳未満のワクチン接種について
A:接種は可能ですが、母由来の移行抗体の影響から免疫の獲得が十分ではない可能性があるため、1歳になったら忘れずにMRワクチンⅠ期を受けるようにしてください。
Q:麻疹の免疫を持っていない児が麻疹患者と接触してしまった場合は?
A:接触後72時間以内に麻疹のワクチンを接種すれば発症を防げる可能性があります。