Q & A
就学前の3種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンのおすすめ
- 2018/09/11
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2018年8月1日に日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールが改定されました。そこでは5-7歳児に3種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンの追加接種が追記されております。
①接種から時間がたつと抗体価が減衰することから海外では就学前に追加接種を行っている
②国内での小学生の百日咳患者の増加。それに伴い乳児への感染のリスクの増大
6カ月未満の児への感染は無呼吸発作など重篤になり、死に至る危険の高く、小学生の感染率が上がることで、そのリスクが高まります。就学前に追加接種をすることで本人自身も守り、乳児も守ることができます。
③海外でのポリオ流行地からの輸入感染のリスク
海外ではポリオ患者の報告があり、日本国内への流入のリスクがゼロではありません。抗体を高く保つことでが大事です。
以上から上記の追加接種が推奨されるようになりました。
接種をご希望される方はご相談ください。
ちなみに、4種混合(3種混合+不活化ポリオ)ワクチンについては、現時点(2020年5月)で、5回目以降の接種が国内で承認されていないため、ワクチンによる有害事象が起きた場合の救済措置の対象外となります。接種を希望される方は3種混合と不活化ポリオワクチンを別々に接種しなければなりません。